イナスポ第五号: 2024初戦レポート
2024年の稲城TFEは、年初のランニング特別講義から始まり、体験参加の子も来てくれるなど、希望に満ちた船出となった。まだ冬の最中とはいえ、日によっては暖かくなる日も出てきたことから、さる2月18日に2024初戦の練習試合を行った。今回はその試合のレポートをしていきたい。
 
今回も2023年最終戦の相手と同じく住吉ビクトリーさんの胸を借りる形に。前回の試合後に取り組んできたことを試合の中で見せていきたいもの。
 
一回表。後攻の稲城TFEの先発はましゅう。先頭のバッターを三塁ゴロに打ち取ったが、エラーにより出塁を許し、次の打者も投ゴロに打ち取ったもののこれもエラーで出塁。次のバッターの投ゴロの間に一点を先制される。エラーがなければ三者凡退の展開だっただけに痛いところ。その後、脇腹に不安があり、いつものコントロールと球威が見られないましゅうは四球2つと安打2つを浴び、初回から6点を先制される展開。
 
一回裏、この日一番に入ったのは一年生ながら、これまで高い出塁率を誇るけんと。二球目を叩いた打球は、強烈な当たりだったもののファーストの正面を突き、惜しくも出塁ならず。2番のこの日初試合のかずまさは、思いっきりのいいスイングを見せてくれたものの空振り三振でツーアウト。3番のまつゆうの四球を挟み、4番のそうしはこちらも捕らえた打球だったが、投手正面にゴロが飛び、スリーアウト。アンラッキーな当たりが続いたが、選手のミート力は上がっている印象。
 
二回表は長打二本と失策が絡み、3点を献上。ここはよく踏ん張ったと言えるだろう。
 
さあ反撃と行きたかった二回裏だったが、先頭のたいせいの強烈なライナーは一塁正面。ここでも運に見放された形。その後は振り逃げもあったものの三者三振で反撃の狼煙をあげることはできず。
 
三回表。全てのアウトを三振で取ったましゅうだったが、エラーと振り逃げが絡み、ツーランホームランもあって6点を失う。
 
三回裏は、前の回の守備から入ったたけるが四球を選び、すかさず盗塁。いきなりチャンスを作ったが、次のバッターけんとは惜しくも空振り三振。その後、かずまさまつゆうは見逃し三振で、たけるは三塁まで進んだものの得点には至らず。
 
四回表は、四球と2つのエラーで2点を失い、ワンアウトを取ったところで、100球に達してしまったましゅうが交代。るんるんがマウンドに上がるが、3安打と四球でこの回も6点を奪われる。
 
四回裏の攻撃はそうし、たいせい、ましゅうと三者連続三振でチャンスを作れず。
 
五回表、体調不良を訴えたるんるんに代わり、先週ピッチング練習を行い、投手としての才能を存分に見せてくれた一年生のしんげんがマウンドへ。急な交代にも関わらず、物おじしないところはピッチャー向きの性格なのだろう。また、この回から、ライトにこちらも一年生の大器、ひろとが入る。
 
しんげんは、最初のバッターにセンターへのふらふらした打球を飛ばされるが、これを見事ににしゆうがランニングキャッチ。ファインプレーで流れに乗りたいところだったが、その後ショート、サードの連続エラーでランナーをためられ、四球となったところで球数制限により、降板。エラーがなければ三者凡退の展開だっただけに、上々のデビューと言えるだろう。その後、球数としては限界だったが、他に投手もいないことから、ましゅうが志願の登板で五回を締めた。
 
 
五回裏は三者凡退で終了し、この回で試合は終了。ノーヒットノーランでの負けとなった稲城TFE。声の面でもはつらつさという意味でも、下級生が目立つ。打てないのは仕方ないところだが、状況確認の声や次の球への準備という意味でも特に内野陣には課題が見えた内容となった。また見逃し三振も目立ち、ストライクゾーンの意識や積極性の面も次回の試合までに、改善していきたいところ。