イナスポ第二号:初試合レポート
10月1日、秋のさわやかな風が吹く中、稲城TFEの初試合が行われた。
初試合の選手が多く、試合前の挨拶やランナーコーチなど、試合独特の慣習に戸惑いながらも、初々しい笑顔が見られ、緊張感はありながらも、いい雰囲気の中、試合が始まった。
 
初回、先発のましゅうの投球はキレキレで連続三振を奪うも振り逃げで先制点を与えるアンラッキーな展開。この回被安打は2,奪三振はなんと6ながらも、6点を先制される。
 
その裏、たけるが四球で出塁するとすかさず盗塁。ましゅうが死球。そうしも四球で2アウト満塁までチャンスを広げるが、相手の投手の球も素晴らしく、得点には至らず。
 
2回の表。1回の裏の打席で首に死球を受けたましゅうのピッチングへの影響が心配されたが、そのままマウンドに上がる。時折、首を気にする素振りを見せ、相手の四番打者に甘く入った球をランニングホームランにされてしまうが、この回は、しんげんがセカンドフライを難なく捕球すると、2つの投ゴロをましゅうとこうせいのコンビでしっかりとアウトにし、守備でいいところを見せた。
 
好守備で流れに乗りたい稲城TFEだったが、ジェイズ&コメッツはタイプの違う好投手がそろっており、2回の裏は3者三振に終わる。
 
3回の表、疲れの見えてきたましゅうは2連続四球を与えてしまうが、2連続空振り三振を奪い2アウトまでこぎつける。その後、エラーもあり、ノーヒットで2点を献上したが、最後はファーストゴロをこうせいが落ち着いてさばき3アウト。
 
3回の表。先頭のたけるが二塁への内野安打(チーム初安打)で出塁すると快足を飛ばして二塁へ盗塁。その際にエラーが絡み一気にホームへ生還。記念すべき初得点が生まれる。その後、ましゅうが四球で出塁し、3塁まで進塁したものの追加点には至らず。
 
4回、球数制限の限界まで投げたましゅうから投手をるんるんにスイッチ。初めてのマウンドからの投球ということもあり、コントロールが定まらず、初三振を奪う場面もあったが、最後はこうせいの力も借りて、4回を何とか終了。
その裏の攻撃、日没による試合終了が迫る中、必死の攻撃を見せる稲城TFE。代打けんとの豪快なスイングに場内は沸いたが、6年生の速い球にわずかに及ばず三振。その後れっとが四球で出塁したが、後続が続かずゲームセット。
 
【総評】
初回は初試合の緊張もあり、アンラッキーの一言。2,3回のましゅうの安定したピッチングを見ると、初回に運が味方していればもう少し接戦の試合になったのは間違いなく、先発ピッチャーが試合を作れたのは収穫。るんるんとこうせいは来年は投手陣の中心となるべき存在であり、経験を積んでの覚醒が待たれる。今日は捕手としての負担が大きく、登板の機会がなかったそうしのピッチングも次戦の注目ポイント。
 
また、初試合ということで、守備に特に重点を置いて練習をしてきた中、1年生ながらもセカンドフライを難なくさばいたしんげんやましゅうの投ゴロを落ち着いて2つ捕球したこうせい、もう少しで挟殺完成という守備を見せたたける、そして、そうし、こうせいの両捕手もいいキャッチングを随所に見せてくれた。
 
攻撃は速い球に慣れていないところが出てしまったが、それでも物おじせずに自分のスイングで豪快な空振りを見せてくれたまつゆう、にしゆう、きょうすけ、こうせい、しんげん、けんと、そして初試合でも落ち着いて四球を選べたそうしやれっとの選球眼には拍手を送りたい。
 
日没によるゲームセットのため、たいせいまで打席が回らなかったことと、体調不良でひろとが出場できなかったことは残念だが、次の試合では課題を克服し、たくましくなった稲城TFEの姿を見たい。