コンセプト:子供の「野球が好き!」を育てる、大人が子供の邪魔をしない
①全員が試合に出る(すべての子に自己肯定感「僕/私はチームに必要なんだ!」という気持ちを持ってもらうため→どうやって全員が試合に出るのかは、こちらをご覧ください)。
②練習は日曜日のみ 遅刻・早退は自由(それぞれの家庭の事情に合わせて無理なく練習できる態勢にするため)。
③コーチ・監督という肩書はなし。一緒に練習してくれる保護者の方はサポートメンバーという位置付け(あくまで子供が中心で大人は子供のお手伝い&見守り役という考え方)。
④練習中、試合中を問わず大人が子供を怒鳴りつける、感情的に怒るなどの行為は絶対禁止。
⑤チームメイトのミスに関して、絶対にネガティブな文句を言わない(「今の取れただろ!」「お前が打てば勝ってたのに」のようなことは絶対禁止。上手い子が下手な子を見下すような雰囲気はチームワークを育めません)。
お問い合わせはこちらからどうぞ!
------------------------------------------------------------------------
私が少年野球のチームを見ていて驚くのは、打順やポジション、試合に出るメンバーから練習内容に至るまで、大人がすべてを決めていることです。下手な子はずっと試合に出られない、途中で入ったから空いているポジションを守らされる、ピッチャーをやりたい子がいても、やらせてもらえない、等々。本当に子どもたちの気持ちを考えているのでしょうか。「補欠の子はベンチで応援しろ!」子供にはプライドがないとでも思っているのでしょうか。誰だって試合に出たいですし、「君は他の子より下手だ」などと言われたくありません。自分が好きでやっているのにそれを否定されたいわけがありません。せっかく野球が好きでチームに入ったのに、逆に好きな気持ちがどんどんなくなっていってしまいます。
まだ小学生なのです。成長曲線も子供によってさまざまです。今は下手な子でもこれからの練習次第では、飛躍的にうまくなります。大人が勝手にポジションや役割を押し付けるべきではないのです。
そこで、稲城TFEでは、それぞれの選手に重要な役割を与えて必ず全員試合に出てもらうということと、試合のメンバーは子供が決めるというルールを一番最初に決め、スタメンと補欠という区切りをなくしました。日々の練習は何のためにあるのかと言えば、もちろん試合のためにあるわけですから、試合には全員が平等な立場で出場するのが当然です(全員が同じように頑張って練習をしてきているのですから)。そのためには勝利至上主義という考えもなくしました。勝ちたい!と思っているのはむしろ大人の方で、子供に自分のプライドをかけて「代理戦争」をさせているようなチームが多すぎるのです。主役は子供たちです。子供たちの気持ちを第一に考えるべきです。
練習も大人が押し付けるべきではなく、子供に何が好きなのか、何を練習したいのかをまず聞いてから、練習メニューを組むべきだと思います。