試合に対しての考え方とオーダーの決め方を説明します。
オーダーの決め方

稲城TFEは子供の「野球が好き!」という気持ちを伸ばすことを第一に考えているチームです。そのためにコンセプトとしているのが①レギュラー、補欠という概念の撤廃、②全員が必ず試合に出る、③大人が何かを押し付けない、ということです。

 

子供はみんな試合が好きです。試合があるから、練習をするわけです。試合に出れない子がいるのは意味がありません。いつも同じメンバーが出ていたら、出ていない子は「僕/私はチームに必要とされてない」「試合に出れないのに練習しても意味がない」という思考に陥ってしまいます。いずれ野球を好きな気持ちがなくなってしまいます。

 

稲城TFEでは、まずメンバーの数を限定しています(各学年7名まで)。2学年で試合に出ますので、最大14名が全員試合に出ます。とは言え、最終回にスタメンではない子を代打、代走で「アリバイ作り」のように出すのでは意味がありません。すべての子に役割を与えて試合に出てもらいます。また、メンバーを決めるのは大人ではなく、子供達です。決め方は以下の通りです。

 

①スタメン9人+中継ぎエース、セットアッパー、抑えのエース、代打の切り札、ジョーカーというように役割を決めておく。

②前の試合にスタメンで出なかった5人がまず好きな役割を選ぶ(少なくとも2試合に1試合は必ずスタメン)。

③残った9人が次に役割を選ぶ(順番は子供達に任せるが、じゃんけん、抽選など公平な方法で決める)。

④試合に向け、決まったポジション、役割に合った練習を行う。

 

スタメンでない5人に関しては、試合に出るタイミングは子供達に任せます。投手に関しては、ケガのないように球数を制限しますので、球数に応じて次の投手が登板していきます。

 

常に同じポジションを守るわけではありませんので、試合における役割は試合の2-3週間前には決め、準備に入ります。

 

大人が勝手にポジションやスタメンを決めることは、子供の自尊心を損ないますし、子供の可能性を狭めます。うまい子が天狗になってしまい、成長が止まってしまうこともあります。いろいろな役割を経験することで、いろいろな立場の人の気持ちがわかる選手になれます。

 

「エースで4番」、いりません。それが稲城TFEです。